「ビールパイオニア」は、1850年頃を舞台にビール造りをテーマにしたゲームです。プレイヤーは醸造家として、自家醸造所を大規模な醸造所へと発展させます。ワーカーごとにできるアクションが異なる独特なワーカープレイスメントです。

ビールパイオニアについて

ボードゲームのビールパイオニア

まずメインボードの準備を行います。プレイ人数によって、行えるアクションに制限がかかります。どのアクションが使えなくなるかはカードによって決めます。メインボードのほかに、ラウンド終了ボードもあります。

次に個人ボードの準備を行います。ビールパイオニアでは6種類のビールを作ることができますが、ゲーム開始時は1種類のビールしか造れず、ゲーム中に解放していくことで、造れる種類が増えていきます。

醸造できるビールは「ピルス」「エクスポート」「ラーガー」「シュタルク」「ヴァイツェン」「アルト」の6種類で、開始時に醸造できるのは「アルト」だけです。

ビールパイオニアでは誰かが規定の得点に到達するまでラウンドを繰り返します。各ラウンドは2つのフェイズに別れています。

フェイズ1:アクションフェイズ

一般的なワーカープレイスメントと同様に手番順に従い、1アクションずつ行っていきます。

アクションは4+1種類あり、好きな順番で行うことができます。

1.労働アクション

自分の数字付きワーカーを利用可能な労働アクションスペースに置き、アクションを実行します。

2.手番順アクション

メインボードの手番順トラックにある自分のワーカーを任意の空きスペースに移し、対応するボーナスを受け取ります。

ワーカーを置いた位置によって、次のラウンドの手番順が決まります。

3.車両アクション

自分の車両コマを利用可能なアクションスペースに置き、アクションを実行します。

4.管理アクション

個人ボードの管理エリア横にあるワーカーを任意のアクションスペースに移動させて、アクションを実行します。

+α ボーナスアクション

労働者アクションを行った際、ワーカーの数字とアクションエリアの数字の合計が6以上の場合に実行できます。

ボーナスアクションボードにあるミニワーカーを動かし、アクションを実行します。

ボーナスアクションは労働アクションに付随するため、単独で行うことはありません。

フェイズ2:ラウンド終了フェイズ

ラウンド終了フェイズでは以下の処理を行います。

  1. 醸造の進行
  2. コマ類の回収と手番順の調整
  3. ワーカーの雇用と退職
  4. 手札上限の確認
  5. ディスプレイの補充
  6. ラウンド終了時の収入

このフェイズ終了時に、いずれかのプレイヤーが20点以上に到達しているとゲーム終了です。最終得点計算を行い、もっとも得点の多いプレイヤーがゲームに勝利します。

ビールパイオニアの特徴

ボードゲームのビールパイオニア

ビールパイオニアの主な特徴についてまとめます。

アクションカードの使い道が3種類ある

アクションカードは「薄茶色」「紫色」「白色」の3つのセクションに別れていて、そのいずれかの効果を使います。そのため、たとえば紫色として使えば白色の効果は無視します。

「薄茶色」(上部)として使う場合、カードを縦に重ねていきます。これにより、アクション実行の際に樽を移せる個数や樽を得る個数が増えていきます。

「紫色」(右側)は、ビールを出荷する際に使用します。そのため、必要なビールの種類と樽の数、それから出荷した際に得られる得点などが書かれています。

「白色」(下部)には、1回限りの即時効果か永続効果が書かれています。永続効果の場合は個人ボードに差し込んで、常に効果が見えるようにしておきます。ただし、1枚しか差し込めないため、入れ替える場合は、すでにあったカードを手札に戻し、新しいカードを差し込みます。

アクションカードには3つの使い道がありますが、実際にカードに書かれているのは2種類だけです。そのため、常に二択から選ぶようになっています。

また開始時の手札も決まっているため、ゲーム開始時の強弱が出づらくなっています。

種類の異なるワーカー

ワーカーごとにできるアクションが異なるのもビールパイオニアの大きな特徴です。

たとえば、手番順アクションはワイナリーの四季と似たような感じで、相対的な順番を遅くするほど、いいボーナスがもらえるようになっています。具体的に言うと、左端(手番順が早い)はアクションカード1枚で、右端(手番順が遅い)は1金を支払うことで追加のワーカーが使えます。

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また、ビールパイオニアではワーカーの数が増減しません。(ただし、そのラウンドだけで使える中立ワーカーがあるため、プレイヤーによってラウンドごとの手番数が変わってきます)

終了フェイズに雇用と退職がありますが、1つを個人ボードに置いて、もう1つを獲得するため、数自体は変わりません。

わかりやすい拡大要素

ビールパイオニアでは、できることがどんどん増えていきます。

たとえば、ビールは最初1種類しか造れませんが、最大6種類まで造れるようになります。また、樽やビールの上限数も増えていきます。

カードを並べていけば、獲得できる樽の数や醸造の際に回転できる目盛りも増えていくため、どんどんスピーディーになっていきます。

また、要素を解放していくと、さまざまなボーナスがもらえるところもうれしいポイントです。

じっくり遊べるワーカープレイスメント

ボドゲのビールパイオニア

今回は2人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで3時間ほどでした。

お酒を造るというテーマも含めて、やはりワイナリーの四季と似ています。

ビールを醸造して出荷するところや規定の得点でゲームが終わるところ、手番順を決めるアクションがあるところなど、似通っている部分がところどころに見られます。

ただし、ビールパイオニアではカードをプレイして即得点といった要素が薄いため、しっかりビールを作らなければ勝つのは難しそうです。1度の出荷で7~8点は入るため、それに向けて効率よく土台作りをしていくところがゲームのポイントになってきます。

また、カードはディスプレイから獲得できるため、運要素も薄められています。ただ、並んでいるすべての中から選べるわけではなく、醸造レベルによって選べる範囲が変わってきます。ここはアーク・ノヴァと似ていますね。

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そこまで目新しい要素はないですが、じっくり腰を据えて遊べるゲームです。ワーカープレイスメントが好きな人ならば、まず間違いなく楽しめるでしょう。

ルール量がそこそこあり、ゲーム中の選択肢も多いため、どちらかというと中・上級者向けのゲームです。

2~4人用ですが、拡張セットの「ビールブーム」があると1人でも遊べます。
タイトル Bier Pioniere
発行年 2023年
プレイ人数 2~4人
プレイ時間 75~100分
デザイナー Thomas Spitzer
BGGリンク Bier Pioniere | BGG
ABOUT ME
ゴクラクテン
宮城県石巻市在住。 ボードゲームが好きで平日夜や週末に遊んでいます。 たまにオープン会に行ったり、ボードゲームカフェで遊んだりもしています。