Bremen(ブレーメン)はuchibacoya(うちばこや)さんからリリースされた3~4人用のトリックテイキングゲームです。4種類のコマを使い、協力して目標を達成することを目指します。
そもそもトリックテイキングって?
トリックテイキング(トリテ)は、ボードゲームにおけるジャンル・メカニクスの1つです。
簡単に説明すると、
「一定のルールに従って順番にカードを出していき、全員が出したならば勝敗を決める」ということを複数回繰り返すゲーム
です。
その他にもさまざまなルールがあるのですが、だいたいこんな感じのカードゲームなんだなと分かっていれば十分です。
マストフォロー
多くのトリックテイキングで採用されているのが、マストフォローというルールです。
カードの出し方のルールで、たとえば最初の人がハートのカードを出したならば、他の人も全員ハートを出さなければならないというものです。他に出したいカードがあったとしても、手札にハートがある場合は、必ずそれを出さなければなりません。
よく言われる問題点としては、本当に相手がそのスートを持っているかどうかが分からないということです。
基本的に相手の手札は見ることができないため、ハートを持っているのに他のカードを出したとしても、他のプレイヤーは判別することができません。(後で分かることもありますが)
また、意図せずうっかり別のカードを出してしまう可能性もあります。
Bremen(ブレーメン)について
ブレーメンはザ・トリテというトランプゲームのリメイクにあたります。
そのため、種類が4スート、13枚ずつというトランプと同じ構成になっています。
最大の違いはカードではなく、コマであるということです。
スートごとにイヌ、ネコ、ロバ、ニワトリと異なる形になっており、そこに数字が書かれています。
そのため、他の人がどのスートを持っているかが一目瞭然です。
このおかげで出し間違うことがなくなっています。
ブレーメンでトリックテイキングについて学ぶ
ブレーメンはトリックテイキングの中ではめずらしい協力型のゲームです。
ルールに従ってコマを出していき、それぞれが目標トリック数を獲得し、さらに各自に残った最後の1つが別々のスートである必要があります。
全員で協力して目標の達成を目指すため、他のプレイヤーへのアドバイスもしやすいです。
数字について話すことは禁じられていますが、それ以外は割とユルく話せるため、「こういうふうに出して欲しい」「それはまだ出さないで欲しい」「ここはわたしが勝ちたい」といった感じで、話しながらゲームを進めることができます。
そのため、トリックテイキングに慣れていない人であっても、実際に遊びながら学ぶことができます。
ザ・クルーとブレーメン
協力型のトリックテイキングとして、もっとも有名なのは「ザ・クルー」です。2020年のドイツ年間ゲーム大賞でエキスパート賞を獲得して、日本語版も発売されました。
ザ・クルーをきっかけにトリックテイキングを知った人も多いかもしれません。
ザ・クルーもブレーメンもどちらも協力型トリックテイキングですが、難易度はザ・クルーの方が高めです。ザ・クルーは一般的なトリックテイキングのように誰が何を持っているか分からないため、その辺も推測する必要があります。
ブレーメンは誰がどのスートを持っているかが明確なので、どの順番にコマを出していけばいいのか見通しも立てやすいです。また、マストフォローのミスなども起こりません。
そのため、これからトリックテイキングを遊んでみたい場合には、ブレーメンの方が遊びやすいです。カードじゃなくてコマなので、見た目もカワイイです。
他のトリックテイキングゲームも遊んでみたい場合には、当サイトで相当数の紹介をしているので、ぜひチェックしてみてください。