ハイソサエティは所持金カードを使い、贅沢品タイルを競り落としていく3~5人用のゲームです。贅沢品に書かれた合計得点がもっとも多い人が勝者なのですが、残った金額がもっとも少ないプレイヤーはゲームから脱落してしまいます。作者はバトルライン、モダンアート、ラーなどの多作でお馴染みのライナー・クニツィアです。
ハイソサエティについて
各プレイヤーは所持金カードを11枚受け取ります。カードの構成は全員同じです。
オークションタイルは全部で16枚あります。基本的には書かれた数字がそのまま得点ですが、得点が2倍になったり、半分になったりする特殊カードもあります。
ラウンド開始時に山札から1枚、贅沢品タイルをめくります。
そこから順番に所持金カードを出すか、パスをするかを選びます。
所持金カードを出す場合は、必ず前の人を上回っている必要があります。パスした場合、それまでに出していた所持金カードをすべて回収します。
1人以外がパスしたら、その人は所持金カードを支払い、贅沢品タイルを獲得します。
マイナスの不名誉タイルが出た場合は、順番に所持金カードを出していき、パスした人が不名誉タイルを受け取ります。それ以外の人は所持金カードを支払います。
これを順番に繰り返し、山札から赤枠のアウォードタイルが4枚出るとゲーム終了です。
残った所持金カードを公開し、手持ちがもっとも少ない人が脱落します。残ったプレイヤーの中で獲得した得点がもっとも多いプレイヤーがゲームに勝利します。
アクセントが効いたシンプルな競りゲーム
競り自体はハゲタカのえじきに似たシンプルなルールなのですが、終了時にお金が少ない人が脱落というアクセントがよくできています。カードを取らないと勝てないけれども、取りすぎても負けてしまうという絶妙なルールで、周りを見ながらの調整が要求されます。
また、獲得した枚数が少なくても得点が2倍になるアウォードタイルがあるので十分に逆転可能です。逆に獲得した枚数が多くても得点が半分になるタイルもあるため、油断ができません。
ゲーム終了タイミングも4枚目のアウォードタイルがめくられるまでなので、いつ終わるか分からないドキドキ感があります。
今回は4人で遊んでみたのですが、もっとも得点が多かったわたしが、案の上、脱落となり、残りはほとんど点数がない中での争いになりました。
シンプルなルールで逆転要素も十分ある競りゲームです。厚めの贅沢品タイルも豪華な雰囲気が感じられますね。