ナヴェガドールは、15世紀の大航海時代を舞台に、裕福な商人として未知の領域を探検する2~5人用のゲームです。ロンデルが採用されており、手番では7つの中から1つのアクションを実行します。
ナヴェガドールについて
各プレイヤーは個人ボードとコマ類、初期資金を受け取ります。手番が最後のプレイヤーはナヴェガドールタイルを受け取ります。
手番ではゲームボードのロンデル(アクションが書かれた輪)上のコマを移動させ、置いた場所のアクションを実行します。
コマは1~3マスは無料で動かせ、それ以上動きたい場合は1歩につきボード上の船を1つ失います。
アクションの種類
労働者 | 労働者を雇用します。 労働者は植民地や建築家、恩恵のアクションで必要になります。 |
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造船 | ゲームボードのポルトガルのマスに船を追加します。 |
航海 | 自分の船コマすべてを移動させます。 移動できる歩数はフェイズによって異なります。 |
植民地 | コストを支払いゲームボード上にある植民地タイルを獲得します。植民地タイルがあると市場アクションでもらえるお金が増えます。 |
建築家 | 工場や造船所、教会を建てます。 |
市場 | 植民地の産物を売ったり、工場で産物を加工します。 アクションの結果によって価格が増減します。 |
恩恵 | 労働者1人を失い、恩恵チップ1枚を獲得します。 恩恵チップは終了時得点を増やします。 |
これを一手番ずつ行っていき、誰かが終了条件を満たしたらもう1アクションずつ行いゲーム終了です。
終了条件
- 誰かが長崎に到着する
- いずれかの建物がすべて建てられる
フェイズについて
ナヴェガドールには3つのフェイズがあります。
ゲームボード上の船の進行具合によって、フェイズが進んでいきます。
フェイズが進むことで船の移動距離が増えたり、労働者や船のコストが上がったり、恩恵タイルが補充されたりします。
ロンデルの代表作
マック・ゲルツが得意とするロンデルの代表作の1つです。
ルールは8ページほどしかなく、最近の重量級ゲームに比べればだいぶシンプルです。できることもあらかじめすべて公開されているため、後から新しい要素が加わるようなこともありません。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間ほどでした。
最初はどこから進めればいいのか見当もつきませんが、ゲームが動き始めると何となく指針が見えてきます。
今回わたしは造船所を増やして、どんどん船を進めていくやり方を試してみました。資金集めのために、まずは砂糖の植民地を5枚獲得します。砂糖の工場を建てたプレイヤーがいたため、持ちつ持たれつで資金を増やしていきます。
手番で行えることは基本的に3択のため、そこまで悩まずに済みます。だんだんゲームが分かってくると、船を消費することで選択肢が増やせるため、その辺りのバランスも絶妙です。
言語依存などもなく、遊んだ後に「これぞボードゲーム」といった満足感があるゲームです。2010年発売と、もう10年以上前のゲームですが、今遊んでもしっかり面白いです。
ミニ拡張を入れることで、どのくらいプレイ感が変わるかも気になるところです。
タイトル | Navegador |
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発行年 | 2010年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 60~90分 |
デザイナー | Mac Gerdts |
BGGリンク | Navegador | BGG |