パーラは3~5人用のトリックテイキングです。「点描画法」「印象派」という2つのルールが入っており、それぞれ違った面白さがあります。変わり種のトリックテイキングは多いですが、パーラもなかなか特殊です。
PALA(パーラ)の特徴
パーラは他のトリックテイキングと比べて、大きく変わっている点がいくつかあります。
- トリックの途中でリードスートが変わることがある
- 1度に2枚のカードを出すことがある
- ボードとチップがコンポーネントに入っている
- 色によってランク(数字)の構成が異なる
特に上記2つは大きな関わりがあり、このゲームの特徴を決めています。
パーラのスートは色です。
色はプライマリーカラーが赤、青、黄の3色、セカンダリーカラーが橙、紫、緑の3色の、合計6色(6スート)あります。
マストフォローなので、赤でリードされたら赤で、緑でリードされたら緑でフォローしなければなりません。
通常のトリックテイキングでは、リードスートをフォローできない場合、別のスートを出してトリックに負けるか、切り札を出してそのトリックに勝つことが主な流れです。
しかし、パーラではリードスートの色を混ぜて、別な色にすることができます。
たとえば、リードスートが赤の5だとします。
あなたは赤を持っていません。そこで、その赤のカードの上に、自分の手札から黄の2のカードを乗せます。すると、赤+黄=橙、5+2=7で、リードスートが橙の7になります。
このシステムがパーラの特徴であり、他のトリックテイキングとの大きな違いです。
リードスートが橙になったため、手札から橙の3を出してフォローします。
以降の人は赤ではなく、橙でフォローしなければなりません。
PALA(パーラ)のルール
点描画法
トリックを獲得することを目指します。トリックを始める前にチップを使ってビッドを行い、ビッドした色のカードを獲得することで得点となります。
印象派
トリックを取らないことを目指します。トリックを始める前に、それぞれのスートの役割を決めていきます。スートの役割は主に失点の大きさを決めます。
個人的には印象派のルールの方が好きです。
通常、1枚のカードが1点、2点といった失点となるのですが、FACEという役割になったスートは、そのカードの数字がそのままマイナス点となります。
そのため、1枚でマイナス9点となったりして、大きく場が荒れます。
1ディールで点数が大きく変わるので逆転要素が強いです。
勝てると思ったトリックで負けたり、負けると思っていたトリックで勝たされたりと、なかなか思い通りにいかないトリックテイキングです。もう何度も遊んでいますが、たまに取り出して遊びたくなるゲームです。
タイトル | Pala |
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発行年 | 2012年 |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Jeffrey D. Allers |
BGGリンク | Pala | BGG |