忍尾将棋(しのびしょうぎ)は、交互にコマを動かして相手の姫コマを取ることを目指す2人用ゲームです。ゲーム開始時にはお互い姫コマしかなく、他のコマを配置していくのですが、裏向きで置くこともできるのが特徴です。
忍尾将棋(しのびしょうぎ)について
横3×縦4マスのプレイマットの両端の真ん中にお互いの姫コマを配置します。
他に7種類のコマがあるのですが、これはシャッフルしてお互いに裏のまま3枚ずつ取ります。残った1枚は使用しません。コマは6種類あり、すべて動き方が異なります。「双」のコマだけ2枚あります。
任意の方法で先手と後手を決めます。
後手になった方は、除外された1枚が何だったのか確認することができます。
手番では、配置か移動のどちらか1つを必ず行います。
コマの配置
持ちコマの1つを好きなマスに配置します。
このとき、裏向きで置くこともできます。
コマの移動
自分のコマを1マス移動させます。
どこに移動できるかはタイルに赤丸で示してあります。
移動先に相手のコマがある場合、それを取って自分の持ちコマにします。
裏向きに配置してあるコマは裏向きのまま移動できます。
また、裏向きだったものを表向きにしてから移動させることもできます。
ただし、裏向きから表向きにした手番では姫を取ることはできません。
ゲームの終了
これを1手ずつ行い、相手の姫コマを取ったプレイヤーの勝利です。
その他のルール
「双」コマには特殊ルールがあります。同一プレイヤーの双コマが縦か横に隣接している場合、全方向に移動できるようになります。
隠匿要素があるミニマル将棋
ベースのルールは将棋なのですが、裏で配置したり、コマがランダムで決定したりで、かなりプレイ感は異なります。また、コマの移動方法も将棋にないものがあり慣れが必要です。
コマの数は多くないので、相手が何を持っているかはすぐに予測がつきます。ただ、どこに何を置くかでブラフ要素が足されます。「ここに置いたってことはアレか?」という読み合いや騙し合いが楽しめます。
ただし、裏で配置したコマはすぐに姫を取ることができないため、どのタイミングに、どちらの向きで置くかも考えどころです。
今回は3戦してみたのですが、1勝2敗となかなか良い勝負でした。
中盤からは詰め将棋のようになってくるので、理詰めで勝負したい人にもオススメです。
マットが折りたたみ可能な布製だったり、コマにぴったりのスリーブがついていたりと遊びやすさを考えたコンポーネントもうれしいですね。