倦怠期(kentaiki)とは、大新さんこと新澤大樹さんのサークルです。非常に独自性が高いゲームを多数発表されており、トリックテイキングに興味がある人ならば、ぜひチェックしておきたいサークルです。
セブンセグメントトリックス
ゲームマーケット2020秋に発表されたゲームです。
マストフォローのトリックテイキングですが、数字をチップによって書き換えられるのが特徴です。
数字がデジタル表記になっているため、上にチップを置くことで3を8にしたり、9にしたりすることができます。
さらに手元に残ったチップが今回のゲームでのビッドになるため、手札を見つつ、上手く使っていかなければなりません。
ないはずのカードが現れる独特なゲームです。
アメリカンブックショップ
本屋をテーマにしたトリックテイキングで、掌編小説がついています。新版は本を模したケースになっています。
マストフォローのトリックテイキングですが、カードの合計値が規定値を上回った場合もトリックを取るというバーストの要素が加わっています。
たとえば、3人だと規定値が14のため、順番にカードを出していき14以上になると、そのカードを出した人がトリックを取ります。そのため、トリック中に手番が回ってこないこともあります。
得点計算も独特で、そのスートのカードをもっとも多く持っていれば1枚1点、それ以外は1枚マイナス1点です。
1番強いカードであってもトリックが取れるとは限らない、他に類を見ないトリックテイキングです。
dois(ドイス)
数字とスートが別々のカードになっているトリックテイキングです。
2枚を出して、初めて一般的なカードとしての扱いになります。
マストフォローのトリックテイキングですが、カードが場に置かれっぱなしなのが特徴です。トリックに勝った場合はカードではなく、ボタンを受け取ります。
プレイする際も場にあるカードに対して上書きするように出していくため、かなり独特な考え方が要求されます。
luz(ルイス)
自分の手札を見ることができないトリックテイキングです。
裏面がスートごとに違ったデザインになっているため、どのスートを何枚持っているかは分かりますが、数字が何かは分かりません.その状態で何トリック獲得できるかをビッドします。
カードを見ることができないため、トリックを始める前に右隣の人にカードをスートごとに昇順、または降順に並べ替えてもらいます。
手札が見えないトリックテイキングというと2018年のピココが記憶に新しいですが、ルイスは2014年のため、その4年も前に登場していたことになります。
ジンバブエトリック
数字がインフレしていくトリックテイキングです。
プレイしたカードを場に並べていき、それらが各位の数字となります。そのため、どんどん数字がインフレしていき、最終的には「9888億6758万3498」といった莫大な数字になります。その数字の大きさで勝敗を決めます。
普段の生活ではまず口にしないような数字を言っていくことになるため、なかなか変わった雰囲気を楽しめます。
タイムパラトリックス
3トリックを同時に進行させるトリックテイキングです。
場に3枚分カードを置くことができ、そこに対してカードをプレイしていきます。その場所に置くのが自分が初めての場合、リードスートとなるためポーンを受け取ります。以降のプレイヤーはしっかりマストフォローに従う必要があります。
こうして全員がカードを出したら、1から順番にトリックを解決していきます。
トリックテイキング+タイムパラドックスという時間の要素が足されたゲームです。
アンビエントアビス
今回紹介する中では、唯一トリックテイキングではありません。
2~3人用の手札を出し切ったら勝ちの、いわゆる大富豪系ゲームです。
それぞれのカードに色と数字、2つの強さが備わっており、そのどちらかを使って勝負をしていきます。2枚出しも可能なため、1枚では弱いカードも十分に活かしようがあります。
シンプルなルールですが、これまでにないプレイ感が味わえます。