ボードゲームは次から次へと新しいものが発売するため、旬が過ぎてしまうとあまり話題に出てこないものが多いです。そこで今回は2012年のタイトルについて、オススメのものをいくつかピックアップしてみました。
テラミスティカ
能力の違う14種族、手番で出来ることの多さ、陣取り要素などなど、たくさんの要素が詰まったボードゲームです。使う種族によって異なるプレイングが要求され「こんな戦い方もあるのか」という新たな発見があります。
各ラウンドに入るボーナスはランダムで決定しますが、あらかじめすべてが公開されているのでゲームが始まると運要素はありません。得点経路も多いので、各自が独自路線を貫いてもゲームになります。
時間がかかり、覚えるべき要素も多いですが、その価値は十分にある人気作です。
ツォルキン
歯車による見た目のインパクトが大のボードゲームです。
配置したワーカーは回収したときに効果をもたらすのですが、待てば待つほど効果が強くなります。そのため、どのタイミングでワーカーを回収するかがポイントになります。初めて歯車が動く様子を見ると、なかなか驚きます。
愛好者が多く、いろいろな戦略が編み出されているので、初めて遊ぶ際にはあまり実力差が出ないメンバーで遊ぶのがいいかもしれません。
キーフラワー
大元のシステムは競りなのですが、競り落としたタイルが自分の元に並ぶので、箱庭的な要素があります。キープル(キーフラワーにおけるミープルの呼び名)は、競るかアクションを実行するかのいずれかで使うことができます。
拡張を加えることで、さらに展開が多様になりますが、タイルの種類が増えるため、かみ合わないケースも出てきます。(たとえば豚を取ると点数が入るのに豚が全然出てこないなど)要素が多いため、若干分かりづらい部分もありますが、それでもたまに取り出して遊びたくなる魅力があります。
しっかり遊んだ手応えがありつつも、2~6人用という対応人数の幅の広さも魅力です。
ウォーターディープの支配者たち
オーソドックスなワーカープレイスメントです。
アクションを実行するための建物がランダムで登場するため、遊ぶたびに違った展開になります。また、カードの種類が多く、なおかつ派手な効果なものが多いです。クエスト達成による得点に幅があるので、最後まで一発逆転の可能性が残されます。
カードの強弱は好き嫌いが分かれるところですが、クセのないシステムなので、ワーカープレイスメント好きならば一度は遊んで欲しいです。
ただ、尖った要素もないので、普段から重量級ゲームを好んでいる人だと物足りなく感じるかもしれません。
レジスタンス:アヴァロン
いわゆる人狼系の正体隠匿ゲームです。
5人から遊べる上に司会者不要で、脱落者も出ません。そのため、人狼を遊ぶ上でネックだった部分がだいぶ改善されています。
敵の存在を知っているマーリンの立ち回りが重要になりますが、あまり目立ちすぎると暗殺されてしまうというリスクがあります。
「人狼は苦手」という人にも一度試して欲しいゲームです。
アンドールの伝説
チュートリアルシナリオが用意されているため、遊びながらルールが分かるというめずらしいシステムです。カードの指示に従うことで何をすべきなのかが段々と分かってきます。
ゲーム自体は協力ゲームで、みんなで力を合わせてシナリオクリアを目指します。モンスターが闊歩する世界でアイテムを購入したり、武器や防具を装備したりと王道のRPGの雰囲気が楽しめます。
序盤からなかなかの歯ごたえなので、トライ&エラーを繰り返して何とかクリアを目指しましょう。
ゾンビサイド
フィギュア満載のゾンビゲームです。
シナリオに沿ってマップを組み合わせ、協力してクリアを目指します。とにかくゾンビがウジャウジャ湧いてくるのでばったばったと倒しまくります。
ある程度装備が整うとかなり楽になるのですが、それでも油断すると死んだりするバランスが絶妙です。
ベガス
ラスベガスを舞台としたギャンブルゲームです。
手番ではいくつかのダイスを振って、1種類の目を選んでそれを配置するだけです。それだけのルールなのですが、他の人と張り合い出すと俄然熱くなってきます。
相手に競り勝って大金を得るか、あまり競合せずにそこそこの金額を取るかで、その人の性格が見え隠れするゲームです。